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人生初の海外旅行について・セビーリャ編

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4月の中盤はスペイン、モロッコ、ジブラルタルと旅行に行っていた。3ヶ国行っても交通費の合計が大学から実家への帰省よりも安いくらいだというのは、日本の交通費は高いなあという見方ももちろんできるけれど、それ以上に日本という国のスケール感をはじめて外から感じることができたといえるかもしれない。周りが大国ばかりだからだろう、小さい頃の僕は日本ってなんて小さい国なんだと思っていたし、そのイメージをずっと引きずってきたきらいもあるが、そうではないなと。リスボンからセビーリャまでの距離は、僕の大学から実家までの距離の半分に満たない。

 

セビーリャはアンダルシア地方でもっとも大きな街で、人口もリスボンより多い。スペイン広場(Plaza de España)がもっとも有名な観光名所だろうか?その景色を見た時に、既視感がある、これはスター・ウォーズ エピソード1のナブーじゃないか?と思ったが、後で調べてみると本当にロケ地だった。エピソード1ではなく、2のナブーだそうだが。

スペイン広場をはじめとして、いくつか名所を見たけれど、どちらかというと深く印象に残ったのは一般家庭に泊めていただいたことと、そこの子供達と遊んだことだ。スペイン語はいくつかの単語レベルしかわからない僕に本当によくしてくださった。もっとも子供たちと遊ぶことに関しては、言葉なんて要らなかった。

 

いくつかのことを、覚えているうちに記録しておきたいと思う。

 

まず家をみて気づくことは、一階の窓に鉄格子がはまっているということだ。リスボンではあまり見たことがなかったので、治安が悪い地域なのかと思ったが、その後マラガ、アルヘシラスといろいろな都市で普通にバスから見かけられた光景だ。もしかしたらヨーロッパの中ではリスボンが平和すぎるのかもしれない。このあたりはほかの都市も見てみないとわからない。

 

子供たちはテレビでYouTubeをよく見ていて、僕の小さいころはVHSだったなとどうでもいいことを思った。スペインの子供番組を一緒に見ていると画面を指さしていろいろと話しかけてくるので、「ん?ウォッカ?」などと適当に返していた。さっき言葉なんて要らなかったと書いたがそれはこちら目線の話であって、どう考えても必要だったんでしょうね。次は動物の名前くらい覚えて遊びに行こうと思う。

あちらの子供番組に使われている音楽は、たとえば頭、肩、ひざ...と順番に触っていくやつのスペイン語版とか、馴染み深いものもあったけれど、ゴリゴリのフラメンコみたいなやつもあった。当たり前かもしれないけれど、こうやって文化を学んでいくんだなと思った。NHK教育の番組では多分雅楽とか歌舞伎とかが取り入れられていたような気がするし、ブラジルではサンバだろうか。もしかしてロシアの子供番組にはウォッカを飲む熊とかがでてくるのだろうか?

 

よく紙飛行機を作って遊んだ。そういえば日本では、紙を折っていろんなものを作るんやでと言ってみたものの、鶴の折り方すら忘れてしまっていることに気づいて結構悔しくなった。もしかしたらすごくびっくりさせられていたかもしれないのだ。子供と遊ぶようなことがあるときには、事前に何個かレパートリーを作っていくべきかもしれない。

あるとき2歳の女の子と遊んでいると、その子がちょっと鼻水を出していることに気づいた。ぬぐおうと思って紙を手に取ったが、日本のようなティッシュペーパーではなく、レストランによくあるような紙ナプキンだ。鼻の下が痛くないように気を付けているとかなり時間がたってしまった。遊んでいるときは笑っていたその子だったが、鼻をぬぐうのに時間がかかっているうちに無表情になってしまった。手際よくできなかったことを反省して、ごめんねと思った。

鼻水をぬぐい終わって2秒くらい、その子はそのまま固まっていた。痛かったか、泣き出してしまうか、と僕は心配した。ところが急に手を挙げてハイタッチのポーズをした。それはありがとうのハイタッチだろうか、努力は認めてやろう、のハイタッチだろうか?僕がちょっとびっくりしてハイタッチすると、その子はくるっと回転して歩いて行った。なぜだろうか、先生から褒められたときみたいな、ちょっと誇らしくも気恥ずかしげな表情をしていたようにも見えた。

 

可愛すぎて死ぬかと思った。その後の旅ではいろいろとトラブルに巻き込まれることになるんだけれど、今思い返してもこの瞬間が一番死ぬかと思った。

音楽:If I Ever Feel Better - Phoenix